こんにちは、りんです!
今回は、カリブの海賊のバックグラウンドストーリーです!
ウォルト・ディズニー自身が、監督・指揮をした最後のアトラクションとしても有名です。
ウォルトが、ディズニーランドに造ったほど大好きだったニューオーリンズに深い関わりがあるので、その歴史を知るとさらにアトラクションが楽しめると思います!
なんで、海賊なのに、入口こんなかわいい建物なんだろう、、?なんてそんなこと考えたこともなかったけど、
言われてみたらなんでだろう、、?
と思いませんか?
では、どうぞっ!笑
カリブの海賊・バックグラウンドストーリー
舞台はニューオーリンズの貿易港
カリブの海賊の舞台は、アメリカ南部。
ルイジアナ州ニューオーリンズのメキシコ湾に面した港町。
このあたりは、カリブ海で暗躍する海賊たちの格好の場となっていました。
17世紀〜18世紀にかけて、
カリブ海には発掘した金銀財宝などを積んだ、ガリオン船が行き交っていました。
その船を狙っていたのが“海賊”なのです。
海賊たちが手に入れた財宝は、ニューオーリンズのようなカリブ海近くの貿易港に持ち込まれ、密売されていたのです。
その頃の海賊たちの様子をリアルに再現したのが、このアトラクションというわけです。
クレオール文化
カリブの海賊があるエリアは
アドベンチャーランドの中でも
フレンチ・クォーターエリア(カリブの海賊〜ロイヤルストリート、カフェオーリンズとかあの辺り)
といって、
実在するルイジアナ州ニューオーリンズにあるフレンチ・クォーターの街並みを再現しているエリアです。
フレンチ・クォーターとはアメリカにありますが、
すごくざっくり言うと
以前はフランス、スペインの植民地だったそうです。
その時にクレオール文化というものが流行りました。
主にフランス、ポルトガル、スペイン系格民などのラテン系移民の富裕層によって育まれたミシシッピ川下流周辺地域の文化です。
クレオール文化の建物の特徴が、パステルカラー、レースの様な鉄細工、バルコニー、ベランダなど、まるでヨーロッパ風でワールドバザールのような、華やかな外観です。
なので、カリブの海賊の外観も、クレオール文化の特徴あるピンク色のエレガントな邸宅というわけです。
いや、でも、まだ繋がらない、、、と思いますよね。
このエレガントな邸宅は、
“ある海賊”
の支援者と思われる夫婦が所有している屋敷なのです。
“ある海賊”とは
それこそが
ジャン・ラフィートなのです!!
(ジャックスパロウではなく笑)
2つの顔をもつ伝説の大海賊ジャン・ラフィート
19世紀、カリブ海一帯を支配下におさめたフランスの大海賊ジャン・ラフィート。
彼は実在した人物です。
ニューオーリンズの近海を中心に、スペイン船を襲う海賊でした。
彼は2つの顔を使い分けていました。
社交界にも顔を出す商才のある男
という表向きの顔とは裏腹に、
入り組んだ入り江のこの邸宅を隠れ家として使って、
そこから船に乗り込み、カリブ海へと向かっていたのです。
そうなのです!
この邸宅をバレない様に隠れ家にしていたため、
なかなか海賊とはイメージつきにくい建物が入り口だったというわけなのです!!
ラフィートとその仲間たちは、1812年の米英戦争でジャクソン将軍を助けた功績が認められ、
1815年に当時のマディソン大統領によって大赦(たいしゃ)されました。
が、1820年にアメリカの船を襲い、再び海軍から追われる身となったラフィートは、
最愛の船くプライド号> とともにいずこかに姿を消しました。
彼が亡くなった経緯は諸説あり、いまだに迷宮入りです。
ジャン・ラフィートは海賊でありながらも、盗んで手に入れた物を人々に分け与えていました。
そのため、多くの人々から感謝される人物でもあり、政府にしてみたら犯罪者でもあったのです。
だから、支援者の方が屋敷を貸して匿ってくれたのでしょうかね。
彼の人生は伝説として語りつがれ、極悪非道の泥棒なのか、商人なのか、それとも英雄なのかと今でも議論されているそうです。
上の写真が
社交界の表向きの顔だと思われます。
写真の肖像画があるのは、屋敷の中なのですが、混雑しているときだけ入れる部屋にあります。
彼の肖像画の他に女性の肖像画もあります。
こちらは、妻のマデリーンという説もありますが、真相は不明です。
2人の肖像画の間に、帆船が描かれた絵画があります。プライド号を描いたものでしょうか、、??
ラフィートの船着場
先程、
入り組んだ入り江のこの邸宅を隠れ家として使って、そこから船に乗り込み、カリブ海へと向かっていたのです。
と書きました。
その入り江にアトラクションの乗り場がありますが、あの辺一帯を
ブルーバイユーといいます。
青い入り江という意味の、ニューオーリンズの近くにあるという沼地です。
ひと昔前までは、公の港を使えない海賊たちの隠れ場所でした。
そこに、ラフィートの秘密の船着場があり、
そこから船に乗り込んでカリブ海へと向かっていたのです。
まとめ
長くなってしまったので、とりあえずここで終わりにします。
まだまだ奥が深いカリブの海賊ですので、まとまったら、また投稿していきます!
なんで、ウォルトはニューオーリンズ好きとはいえ、この残酷な世界をアトラクションにしようと思ったのか、、、
こういった歴史もあったことを知って欲しかったのか、、
でも、陽気なヨーホー音楽のおかげで調和されているというか、そこまで怖さを感じないというか、、
音楽なしだったら、大人でもあの世界は怖いなと思ってしまいます。。
今回も、ご覧いただき誠にありがとうございました。
参考文献:東京ディズニーリゾート公式ブログ
講談社 door of dream夢のとびら
講談社 東京ディズニーランド完全ガイド[第4版]
ファンダフル・ディズニーvol.7
Wikipedia
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