こんにちは!りんですー!
2023年9月4日で、東京ディズニーシー22周年になりましたねー!月日が経つのはあっという間ですね。
今回は、メディテレーニアンハーバーの建築について書いていこうと思います!
以前のディズニーファンでとても詳しく紹介されていて、イタリア建築専門家の陣内秀信さんも感心されるほど、本場イタリアそっくりリアルに作り上げられているようです。
メディテレーニアンハーバーを歩いていると、あれってどういう意味なんだろう?
なんかイタリアでよく見る建物に似てるなあ。
と、思ったことはありませんか?
そんな疑問が少しでも解決できたらいいなと思います!
では、どうぞ!!
メディテレーニアンハーバー建築のバックグラウンドストーリー
そもそもメディテレーニアンハーバーとは
“メディテレーニアン”とは、『地中海』のことです。
メディテレーニアンハーバーは、20世紀初頭の地中海に面した南ヨーロッパの古き良き港町です。
美しい漁村ポルト・パラディーゾ(パラダイスの港)、水の都ヴェネツィアを思わせるパラッツォ・カナル(宮殿の運河)、要塞やガリオン船(大型帆船)が大航海時代の興奮を伝えるエクスプローラーズ・ランディング(探険家たちの拠点)の三つのエリアで構成されています。
またエントランス付近は、トスカーナ地方の特徴が色濃く表現されています。
今回は、ちょっとごめんねエクスプローラーズランディング以外のエリアの建築をご紹介いたします。
トスカーナエリア
まず、エントランス付近はトスカーナ地方をイメージした造りになっています。
屋根が付いた煙突
トスカーナ地方は雨が多く、煙突に屋根を付けるお家もあるそうです。また屋根自体勾配があって軒がしっかり出ているという特徴があるそうですよ。
外階段
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
トスカーナ地方は、外階段のお家が多いそうです。1階は馬小屋や倉庫で、人は2階に住むそうです。
ラ・スカリナータ・デル・トッポリーノ
ここはミッキーの外階段らしいですが、ミッキーのお家ですかね??
ルスティカ仕上げ
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
建物に安定感を出すために、下の方に大きい石を使い、上の方は軽量化のために石を乱積みにします。これをルスティカ仕上げと言うそうです。
こちらは、床を補強するための金具です。
細かいですね〜!
ポルティコ(柱廊)
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
屋根のある通路で、イタリアの各都市で見られるそうです。南部では日差しを遮り、雨の多い地域では雨宿りになります。
ボッテーガ(お店)
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
イタリア語でボッテーガはお店という意味です。中でも芸術家の仕事場や工房をさすそうです。人通りの多いポルティコの中にも多くみられます。1階がお店や工房で、2階以上に人が住むことが多いそう。
ヴォールト天井
石造りの建築では、6面の天井にしないと支えきれないため、アーチを交差させて造るそうです。
パラッツォ・カナルエリア
“宮殿の運河”という意味で、水の都と呼ばれるヴェネツィアをイメージしたエリアです!
ソットポルテゴ(トンネル)
トンネルはイタリアの都市によく見られて、ヴェネツィアにも多くあるそうです。小道からトンネルを抜けて広場に出ると景色が変わって気分転換になる効果もあるそうで、確かにパラッツォカナルとポルトパラディーゾでは、また違った雰囲気を味わえますよね!
橋
ヴェネツィアの交通手段は船が多いため、船が通れるようにアーチ型が多いそうです。
メダイオン
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
写真は、ヴェネツィアでよく見られるメダイオンと呼ばれる装飾だそう。色大理石で、このような色使いをするそうです。
パラッツォ・ダリオ
こちらは有名なパラッツォ・ダリオによく似ています。
ヴェネツィアは、地盤がゆるいので本場パラッツォ・ダリオは傾いているらしいです。
ファサード
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
家の正面のことをファサードというそうです。ヴェネツィアでは、船で移動しているため家のファサードは必ず水路側にあります。なので階段を上がって、玄関に入っていきます。そして、貴族はそれぞれの家にゴンドラを持っていて、係留するための杭にとめたり、長期間の場合は、1階をガレージとして収納したりするそうです。
壁の柱
ここは、もともとアーチがあったものを、埋めて壁にした跡です。イタリアの建物を修復するとき、表面を削っていくと、このように中から柱が出てくる場合が実際にあるそうです。
木製ポール
運河に水位を測る木製ポールがあります。
ピンクの線が引いてありますね。
チステルナ(貯水槽)
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
ヴェネツィアの貯水槽の形をしています。ヴェネツィアは、飲み水に苦労した町で、近代に入って大隆から水道を引いたらしいです。昔は4mほどの穴を掘って、滑車で汲み上げて飲んでいたそうです。
洪水の跡
白い線は洪水の跡です。ヴェネツィアは洪水の多い街なのです。
矢印
洪水の危険水位を示す矢印が壁に駆られています。
レリーフ
この街の守護聖人は、”サン・テオドーロ”と有翼ライオンの”サン・マルコ”。ヴェネツィアにある本物のサン・マルコ広場にも、同じ守護聖人の彫像が立っています!レリーフがあちらこちらで見られます!
守護聖人は、”サン・テオドーロ”
有翼ライオンの”サン・マルコ”
リストランテ・ディ・カナレットの看板にも
カナーレデッラモーレ(愛の運河)
ヴェネツィアン・ゴンドラがあるあの運河の名前です。ロマンチックですね。
アルターナ(見晴らし台)
ヴェネツィアには、このような見晴らし台がたくさんあります。歴史的にいうと、女性があまり自由に外に出られなかった時代に、くつろぐための重要な空間でもあったそうです。
ポルト・パラディーゾ
本場のポルトフィーノはもともと漁師町だそうです。そのためベースはとても素朴な感じですが、近年高級リゾート地として注目されてエレガントな感じになったそうです。
ポンテ・ヴェッキオ
引用:講談社 ディズニーファンNO.166
フィレンツェにもポンテ・ヴェッキオと同じ名前の橋があります。フィレンツェでは最古の橋だったため、”古い橋”という意味の『ポンテベッキオ』と名付けられたそうです。フィレンツェのものは、上に空中回廊があり下にふ宝石店が並んでいます。橋の上に建物があるのはヨーロッパでは普通で、ポンテ・ヴェッキオは特に有名です。
メディチ家が仕事場のベッキオ宮殿と自宅のピッティ宮殿を結ぶために、橋の上に専用の空中回廊をつくったそうです。なので雨にも濡れず、暗殺の心配もなく移動できるようにしたそうです。また、肉屋さんの悪臭に悩まされたことから、1593年にフェルディナンド1世の命令で、肉屋さんなどが橋の上から撤去され、宝石店などが並ぶようになったそうです。
ドゥオーモ
ミラコスタのロビーの上のところですね。遠目で見るとフィレンツェのドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂=花の聖母教会)に似ています。
トロンプルイユ
ポルト・パラディーゾエリアでよく見かける騙し絵(トロンプルイユ)です!
噴水
各所で噴水を見かけますが、都市をオアシスにする、町にうるおいを与えるという考え方があるらしいです。
引用:ディズニーファンNo.166
日よけ用の植物の棚
引用:ディズニーファンNo.166
植物を使って、日よけの棚をつくるというのは、地中海でよく見られるそうです。
まとめ
以上、メディテレーニアンハーバーの建築のご紹介でした。
これだけ細かく作り込まれていて、本場のイタリアに行かなくても十分イタリアを楽しめるレベルだなあと思いました!(イタリア行ったことないけど)
毎回思いますが、さすがディズニーですよね。
皆さんも、パークに行った際はぜひ確認してみてくださいー!新しい発見があり楽しいと思います♪
では、最後までご覧いただきありがとうございました!!
参考文献:講談社 ディズニーファンNo.166
講談社 東京ディズニーシーちびたんガイドブック
講談社 アートで楽しむ東京ディズニーリゾートガイドブック
講談社 東京ディズニーシーパーフェクトガイドブック
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